◎万有引力劇団歴◎

◎草創期◎

1983年7月31日、故・寺山修司主宰の演劇実験室・天井桟敷が解散。
1983年8月1日、天井桟敷時代そのほとんどの作品の音楽及び共同演出を担当したJ・A・シーザーと天井棧敷の劇団員31名とで結成。「万有引力とは人間同士が互いに引き合う孤独の力のことである」という寺山修司の言葉(もとは谷川俊太郎『20億光年の孤独』からの引用である)に因み、「演劇実験室◎万有引力」と命名。

 

 

20年間
◎錬劇略歴◎

1983年 ◆10月『シナの皇帝』で旗揚げ。連日満員で、池袋文芸座ル・ピリエの動員記録を作る。
1984年 ◆3月『ドゥーブルの起源 影あるいは二重遊戯法に関する‥‥』万有引力森下アトリエ柿落とし公演。
◆7月『ロックケチャオペラ 虹翔伝説』浦安文化センターにて100名余の俳優・ダンサー出演による大スペクタクル音楽劇を上演。
◆12月『ワークショップ 冬の時限装置』池袋文芸座ル・ピリエ
1985年 ◆1月『架空庭園の犯罪』池袋スタジオ200

◆5月『架空庭園の犯罪パートII』大阪心斎橋パルコ

◆6月『砂漠の動物園 −その形態はピラネージの牢獄に似る−』吉祥寺バウスシアター

◆9月『ロックケチャオペラ 虹翔伝説』尼ヶ崎アルカイックホール

◆9月『スタンフォーレ伯爵の水滴』銀座ギャラリーワットアルーン
◆9月『スタンフォーレ伯爵の水滴パートII』三軒茶屋スタジオAMS
◆12月『アウト・オブ・マン  −外套の異邦人−』森下ベニサン・ピット
1986年 ◆5月万有引力初の寺山作品『幻想音楽劇 草迷宮 ―てんてん草紙―』を渋谷シードホールにて上演。
◆8〜9月『SUNA 砂漠の動物園・改訂版』英国各地 初の海外公演。エジンバラ演劇フェスティバルに参加、フリンジファースト賞を受賞。
◆10月『郵便配達夫カタツムリ』大阪心斎橋パルコ ”SUNA”凱旋公演。
◆11月『「俳優の館」の幻想的建築方式解釈 顔の小道具』東京・世田谷美術館
◆11月『砂のカタツムリ』渋谷シードホール ”SUNA”凱旋公演。
1987年 ◆3月『B・マリアの印象』池袋スタジオ200、名古屋高針西友
◆6月『劇底二万哩 −純粋遊劇または超俳優達の幻想博物劇−』吉祥寺バウスシアター
◆11月『珍味な実験劇 トーフ、西へ行く 』東中野ポレポレ座
1988年 ◆7月『ペストの肖像 −わたしたちは世界の病、あらゆる省察の母体です−』浅草プレイス24
1989年 ◆3月『バベル −鏡の引力、たとへて永遠に−』池袋文芸坐ル・ピリエ
◆8月東京グローブ座との提携公演『奴婢訓』天井桟敷最終公演、パリ・シャイヨー宮版 東京グローブ座、大阪近鉄劇場
◆9月『記憶のラビリンス』渋谷ジァンジァン
1990年

◆5月東京グローブ座提携公演『リア王 《月と影の遠近法》』東京グローブ座

◆9月『奴婢訓』ヨーロッパ巡演。イギリス、ドイツ、デンマーク各地
1991年 ◆1月『奴婢訓』ヨーロッパ凱旋公演。パナソニック・グローブ座、札幌市教育文化会館大ホール、郡山市民文化センター、青森市文化会館
◆5月、8月『リア王 海外版』パナソニック・グローブ座
◆8月『影の断層』田端ディー・プラッツ
◆10〜11月『リア王』英国各地 三度目の海外公演。ジャパンフェスティバル参加。ロイヤルシェイクスピアカンパニーとの共同作業で絶賛を浴びる。
1992年 ◆1月『あるサイズの奇術劇 アウトマトスの方舟 −ネジ式宇宙の見果てぬ夢−』下北沢ザ・スズナリ
◆8月『レミング −壁抜け男−』スペース・ゼロ提携公演。
◆11月『架空庭園の犯罪《III》 百眼巨人のルーレット』下北沢アレイホール
1993年 ◆2月『ヴィジォネール音楽劇 チャイルド・イン・タイム −時の浜辺に記憶の月が昇る−』吉祥寺・前進座劇場 日本ろう者劇団共催。
◆5月寺山修司没後10年記念公演第一弾『大疫病流行記』新宿・スペース・ゼロ

◆8月寺山修司没後10年記念公演第二弾『不思議オペレッタ ある家族の血の起源』下北沢ザ・スズナリ

◆10月演劇実験室◎万有引力◎創立10周年記念公演『SUNA 砂漠の動物園』吉祥寺バウスシアター
1994年 ◆2月下丸子〔演劇〕ふぇすた’94参加『電球式アンモナイト −深き、我らがスピラミラビリス劇場よ−』大田区民プラザ

◆8月『ハムレット ◎死と蝋燭の明暗法◎』下北沢・本多劇場

◆11月『実験装置 飢餓術師レクイエム −光、そう何もかも、その存在は一光のスパークに始まり、そして消滅す−』大塚・萬スタジオ
1995年 ◆3月下丸子〔演劇〕ふぇすた’95参加『ダーウィン ◎時は幻想と仮説の舞台装置◎』大田区民プラザ

◆4〜5月『SUNA』ブラジル巡演 天井桟敷を通じ初の南米、ブラジルにて公演。途中公開ワークショップ、市街劇等を交え大好評を博す

◆9月、寺山修司13回忌メモリアル『◎不思議オペレッタ◎ ある家族の血の起源 −他人の記憶を注射する法−』パナソニックグローブ座
◆11月スペース・ゼロ提携公演『カスパー・ハウザー 《人間の謎への序章》、あるいは《わたしのモーシェ》のために』
1996年 ◆5月『◎錬金術胚期劇◎ ペストシュタイン −百年演劇眼球譚、その虚構《T》ファイル−』池袋・文芸坐ル・ピリエ
◆5月テラヤマ・ワールド’96 PART2『幻想音楽朗読劇 自伝の荒野を記述する試み 鬼火』スタジオ錦糸町
◆8月連続上演『南十字星を撃て −第一部 禁じられた遊戯−第二部 南十字星を撃て−』渋谷ジァンジァン

◆10月『呪的音楽劇 犬神 −月と不死、魂の古代形式−』下北沢ザ・スズナリ

1997年 ◆3月井内俊一プロデュース『サマリテーヌ−接続せよ!ぼくは切断する−』松本・OGUCHI倉庫特設劇場
◆5月『◎瓶詰実験劇◎C・アイランド空想記 バーベQソース −かくも長き不在の果てに−』下北沢本多劇場
◆8月パルテノン多摩プロデュース公演第一弾『大野外劇 100年気球メトロポリス −地下水道をいま走りゆく暗き水のなかにまぎれて叫ぶ種子あり−』パルテノン多摩丘陵一帯 市民スタッフ百数十人・数劇団の協力の下、大スペクタクル劇を3日に渡り繰り広げる。
◆11月『呪的音楽劇 犬神 −月と不死、魂の古代形式・水戸祭壇編−』茨城・水戸芸術館ACM劇場
1998年 ◆5月根本豊プロデュース実験公演『五月の鷹 −北は南の反対ではない−』下北沢・「劇」小劇場
◆7月海津義孝プロデュース公演『毛皮のマリー』下北沢ザ・スズナリ
◆11月「日本文化デザイン会議’98青森」同時開催イベント『一日だけの天井桟敷 市街劇 人力飛行機ソロモン 青森編』28年振りの上演。
1999年 ◆5月パルテノン多摩プロデュース公演第二弾『幻想大迷路劇 100年気球ラビュリントス ―百劇運動の持つ内密の無限性を撃て―』今回は「阿片戦争」を下敷きとした同時多発密室迷路劇として上演。
◆7月『紙芝居原色活劇オペラ 怪人フー・マンチュー ―不死と不死身のレクイエム― 』品川・六行会ホール
◆12月『錬金ギュヌス発明劇 未来のイヴ ―人間装置「中世」その硝子の揺籠に―』大田区民ホールアプリコ
2000年 ◆4月『算数的建築あるいは書物的空間劇 記憶の地下想像力 −ある領域における劇的空間の無限性《Boundlessness》−』渋谷ジァン・ジァンの最終公演。
10月『レミング』(大浦みずき出演)池袋サンシャイン劇場、グリーンホール相模大野、ルネ小平、かめありリリアホール、大阪シアター・ドラマシティー、山形・川西町フレンドリープラザ、リュートピア(新潟市民芸術文化会館)、愛知厚生年金会館、びわ湖ホール、仙台・イズミティー21
2001年 ◆3月『◎秘想幻想交響劇◎ 痴夢のランプ -二律背反に立ち会う、ワタシ錬金指標説のイメージ的素描-』ザムザ阿佐ヶ谷
◆5月『観客席 ◎2001年改訂版◎』(久世星佳・舘形比呂一出演)紀伊國屋サザンシアター
◆7月根本豊プロデュース実験公演『ローラ?―地球をしばらく止めてくれ ぼくはゆっくり映画が観たい―』浅草橋・アドリブ小劇場

11月『衝撃の実験劇 引力の法則 巨大な「無」の引力を身体化する試み』杜のホールはしもと柿落とし公演。

2002年 ◆3月連続実験公演『大鴉 第1弾.水馬 AMENBO−赤い彗星アズナブル−第2弾.エキサイティングバトル’02 野球一族の隠謀』ザムザ阿佐ヶ谷

◆7月『シアター・フォア・レディース 【さよならの城】 ミュージカル・バージョン』杜のホールはしもと、大阪シアター・ドラマシティー、池袋サンシャイン劇場

◆9月『暗黒劇 盲人書簡◎上海篇』法政大学学生会館大ホール
2003年 ◆1月演劇実験室◎万有引力創立20周年記念公演『劇史フォークロア劇 劇場を運ぶ100人の俳優たち』西荻WENZスタジオ

◆3月寺山修司没後20年 / パルコ30周年記念公演『魔術音楽劇
青ひげ公の城』
(三上博史・荻野目慶子・秋山菜津子・河原雅彦
出演)

◆8月寺山修司没後20年 /演劇実験室◎万有引力創立20周年記念公演第二弾『呪術音楽劇 2003年版 犬神 −月と不死、魂の古代形式譚−』天王洲アイル・アートスフィア
12月『奴婢訓』新国立劇場 中劇場 13年振りの再演。
◎活動変遷◎

旗揚げ当初万有引力の活動は天井棧敷と一線を画し、新作のみを上演する事により様式は継承しつつ独自の方法論を模索。しかし次第に多くの他劇団・団体が寺山の戯曲を上演する様になった為、「寺山演劇」=「トータルシアターと評された天井棧敷の演劇」に誤解が生じることを懸念。また天井棧敷の演劇をオリジナルに近い形で観たい、との観客の声にも応じ、「寺山演劇」の真髄を後世に伝えるべく寺山作品の上演を開始する。同時にオリジナル作品も積極的に上演し、様々なアプローチで「演劇」という表現方法へ挑戦し続けている。

◎2004年◎
1月 ・『奴婢訓』(作・演出寺山修司、演出・音楽J・A・シーザー)於杜のホールはしもと、滋賀県立芸術劇場
3月 ・第39回本公演『砂漠の動物園その形態はピラネージの牢獄に似る』(作・演出・音楽・美J・A・シーザー)於法政大学学生会館大ホール
7月 ・第40回本公演『演劇実験室万有引力版 毛皮のマリー』(作寺山修司、演出・音楽・美J・A・シーザー)於亀戸カメリアプラザ カメリアホール
12月 ・実験公演『犬を盗る男』(作谷健児、演出中村亮)於笹塚ファクトリー
・井内俊一プロデュース公演『サマリテーヌ2』(作・演出井内俊一)於松本市、特設舞台
◎2005年◎
5月 ・『奴婢訓』(作・演出寺山修司、演出・音楽J・A・シーザー)於シアター1010
8月 ・第41回本公演『ショーペンハウワー的幻想音楽魔劇 アヴェロンの野生児俳優マクベスと野生児ヴィクトールの内在生成学』(作・演出・音楽・美術J・A・シーザー)於スペースゼロ
8月 ・『奇想黙示劇 宮沢賢治の知恵の夢』(演出J・A・シーザー)於愛・地球博(愛知万博)日本館前野外広場
12月 ・プロデュース公演『ローマキャフェローマキャフェー(世田谷・祖師ケ谷大蔵)
◎2006年◎
4月 ・第42回本公演『幻想燈音楽劇 草迷宮たずねて母の迷宮三千里』(原作泉鏡花、台本寺山修司、構成台本・演出・音楽・美術J・A・シーザー)於こまばエミナースホール
9月 ・第43回本公演『幻想肉体詩劇 ブラック イン ザ ダーク』(作◎井内俊一、演出・音楽・美術◎J・A・シーザー)於◎笹塚ファクトリー
12月 ・プロデュース公演『ローマキャフェ―’ローマキャフェー(世田谷・祖師ケ谷大蔵)
◎2007年◎
3月 ・第44回本公演『アナモルフォシュール音楽劇 カフカの卵鐘喩えて鏡の中の機巧オルフェたち、あるいは劇的言語の縫合手術法』(構成・演出・音楽◎J・A・シーザー、共同台本◎井内俊一)大塚・萬劇場(萬スタジオ)
11月 ・第45回本公演『夢のコンタジオン劇 螺旋階段』(構成・演出・音楽◎J・A・シーザーテキスト◎寺山修司アントナン・アルトー
12月 ・プロデュース公演『ローマキャフェ―∞』於ローマキャフェー(世田谷・祖師ケ谷大蔵)
◎2008年◎
3月

・第46回本公演『奇想番外奇劇 わがザッツ・エンターテーメントのための予告篇 ―「寺山修司の予告篇 さらば書物よ」より―』(寺山修司、構成・演出・音楽◎J・A・シーザー新宿村LIVE